海外の歌劇場

海外の歌劇場

 

ウィーン

ウィーン国立歌劇場 Wiener Staatsoper

ウィーン国立歌劇場 音楽の都、ウィーンのリング通りのど真ん中に威風堂々と建っている。外観だけでなく、内装もハプスブルク宮廷時代をしのばせる豪華なもの。お国柄を反映してか、白と金を基調とした落ち着いた色合いが特徴だ。1869年5月25日に宮廷歌劇場として開場した。第二次世界大戦末期の空襲で正面玄関を残して焼失したが、再建され1955年11月5日に再開場した。
 客席数は1709席、立見席は567もある。毎日違う演目が上演されるので、滞在期間中に毎日通っても楽しめるのがよい。現在の音楽監督は、小澤征爾氏で(病気のため療養中だが・・・)ウィーン国立歌劇場のメンバーはウィーン・フィルのメンバーも兼ねていることが多い。
 伝統と格式を誇る歌劇場だけに、服装もかなりフォーマルであり、クロークやトイレはチップが必要。

§メモ情報 
バルコニー&ボックス席最前列と平土間席には手元に字幕モニターがあり、英語字幕を選択できる。

バルコニー、BOX席最前列の字幕モニター英語が選択できる

§チケット情報
 ウィーン国立歌劇場のチケットは、演目によっても異なるが、オペラの最高席で240EUR、バレエでは130EURである。チケットの販売は公演日の2ヶ月前の1日に販売される。販売開始日を狙えば、オーケストラ・ピットが見える最前列やMittellogeの貴賓席のチケットも購入できる。チケットは現地受け取りのみ。
 完売公演でも、一般代理店で入手可能な場合が多い。諦めずにご相談ください。

LinkIcon座席表

LinkIcon公演スケジュール

BOX OFFICEMittelloge正面から見たステージです天井のシャンデリアLang.1のNo.10LogeLogeの入口には、コートかけとミラーがあります。平土間Parkettです。手元字幕がついています。立見席です。オーケストラ・ピット夜のオペラです。

フォルクスオーパー Volksoper

フォルクスオーパー
 国立歌劇場に比べ、気楽にオペレッタ、ドイツ・オペラ、ミュージカル、バレエなどが楽しめる。特に『メリー・ウィドウ』や『こうもり』といったウィンナ・オペレッタは、舞台や衣装が豪華で美しく、バレエなども挿入されるので、言葉がわからなくても充分楽しめる。 収容人員は1261席、立ち見72名分。

 毎日、異なる演目が上演されるので、滞在期間中に様々なプログラムが楽しめる。

§チケット情報
 フォルクスオーパーのチケットは、~80EURで残席も多いが、年末年始のオペレッタ「こうもり」は早めの予約が必要。12月31日夜公演は~160EURとチケット料金も高い。
 チケットは前月1日より、発売開始。チケットは現地受け取りのみ。

§メモ情報
立地が中心地からは少し離れている。終演も10時を回ることが多いので、帰りは旅慣れているのであれば地下鉄もよいが、タクシーなどで帰るのが安全である。
手元字幕はないので、事前予習が必要である。

LinkIcon座席表

LinkIcon公演スケジュール

BOX OFFICEです。チケットです。フォルクスオーパーの絵が入っています。Balcon正面から見た舞台です。両サイドにBOX席(Logen)があります。Parkettです。夜のフォルクスオーパーです。


テアター・アン・デア・ウィーン Theater an der Wien

テアター・アン・デア・ウィーンNeues Vordach bei Nacht
© Rupert Steiner
 モーツァルトの『魔笛』の台本作者として知られるシカネーダーが建設した、ウィーンに現存する最も古いオペラハウス。入り口はLinke Wienzeileという大通りに面しているが、脇道のMillockergasseの奥には、かつて入口として使用されていた通称パパゲーノ門がある。この門に向って右側には、ベートーヴェンが劇場内の一室に住んで『フィデリオ』を作曲したことを記したプレートがある。

 近年は、ミュージカルを上演する劇場となっていたが、2006年以降は再びオペラとクラシックコンサートの演奏会場として使用されている。

§メモ情報
劇場の目前には、ナッシュマルクトという市場があり、レストランやベーカリー、オイスターバーなどがひしめいているので、上演前の小腹を満たしてくれる。(18時には閉まる)


LinkIcon座席表

パパゲーノ門 Papagenotor, © Paul Ott劇場内部 Innenansicht, © VBWInnenansicht, © Paul Ott


 

ミュンヘン

バイエルン国立歌劇場 Bayerische Staatsoper

バイエルン国立歌劇場© Wilfried Hosl ミュンヘンにあるバイエルン国立歌劇場(ミュンヘン・オペラとも呼ばれる)はドイツ語圏に数ある歌劇場のなかでもトップの人気を誇る最高峰のオペラハウスである。劇場の内装は白と赤を基調にしており、目の覚めるほど華麗でシック。土地柄豪華に着飾ったお年寄りが目立つ。

 客席数や2098席と大きいが、音響はとてもよい。舞台機構も最新鋭の装置を完備している。2006年からは日本人のケント・ナガノが音楽総監督を務める。毎年7月にミュンヘン・オペラ・フェスティバルが行われる。

§チケット情報
人気公演はすぐに売り切れてしまう。チケット発売は、早くて2ヶ月前から開始する。事前予約は、3か月前の同日よりチケットが割り当てられる。

LinkIcon座席表

LinkIcon公演スケジュール

© Wilfried Hosl バイエルン国立歌劇場管弦楽団とケント・ナガノ© Wilfried Hosl BOX席とギャラリー席© Wilfried Hosl 音楽アカデミーのオーケストラ・コンサート© Wilfried Hosl バイエルン国立歌劇場外観

ベルリン

ベルリン国立歌劇場 Staatsoper Unter den Linden

 1742~43年にフリードリヒ王が宮廷歌劇場として創設した。ウンター・デン・リンデン通りにあるので、Staatsoper Unter den Lindenという名称だが、Unter den Lindenとはドイツ語で「菩提樹の下」という意味で、ウンター・デン・リンデン通りには菩提樹の並木通りがある。東西分裂時代は東ベルリンに位置した。西ベルリンに位置したベルリン・ドイツ・オペラとは別団体である。
 また、歌劇場付属オーケストラである、ベルリン国立歌劇場管弦楽団のオーケストラコンサートも催される。1992年より、音楽総監督にダニエル・バレンボイムが就任し、同管弦楽団の指揮も振っている。
 2010年6月5日で旧歌劇場での公演は終了し、3年間の改修が行われます。その間はシラー劇場 Schiller Theater で代行公演が行われます。

§チケット情報
 オーケストラやバレエ、オペラが毎日上演されている。チケットは割と入手しやすい。ボックス席はない。

LinkIcon旧歌劇場座席表

ベルリン・ドイツ・オペラ Deutsche Oper Berlin

 1912年11月、当時まだベルリンの姉妹都市であった、シャロッテンブルグ(現在は西ベルリンの中央に位置する地区)にその時点においてのドイツ最大の、しかも最新の設備を備えたオペラ・ハウスとして産声をあげたのが誕生であった。正確に言えばベルリン・ドイツ・オペラの前身である市立歌劇場の誕生と言うことになる。その建物が1943年11月、爆撃によって破壊され、1961年9月、現在のオペラ・ハウスが再建され、ドイツ・オペラ・ベルリンと名称を改めた。
 このオペラ・ハウスはパリのオペラ座と異なり、ストレートな線が強調された現代的な建物である。

 

パリ

パリ国立オペラ Opera National de Paris

ガルニエ宮外観ガルニエ宮 © Paris Tourist Office - Photographe : David Lefranc オペラ・バスティーユ外観オペラ・バスティーユ © Paris Tourist Office - Photographe : Amelie Dupont













 パリの旧オペラ座(ガルニエ宮)は世界で最も豪華な歌劇場と言われている。内装は黄金色と赤を多用したきらびやかなもので、装飾が美しい。天井にはシャガールの有名な「夢の花束」が描かれている。正面玄関には大階段があり、華麗な雰囲気がただよっている。座席数は2131席。
 現在は、新オペラ座(バスティーユ)もパリ・オペラ座に含まれ、ほとんどのオペラがパスティーユで行われる。バスティーユ広場に歌劇場が完成したのは1990年。内装は白を基調としたシックなもので、座席も近代的である。座席数は2703席とかなり大きく、舞台機構は最新鋭のものを備えている。

§チケット情報
 パリ・オペラ座はチケットの値段が安く抑えられていて、最高席でも180EURぐらい(トイレもチップは不要)。販売開始日を狙えば買える確立は高いが、ガルニエのチケットはすぐ完売してしまう。完売後でも一般代理店での取扱も多いので、諦めないでご相談下さい。


LinkIcon座席表(ガルニエ)LinkIcon座席表(バスティーユ)

LinkIcon公演スケジュール

 

プラハ

プラハ国立歌劇場 Statni opera Praha

プラハ国立歌劇場© State Opera Prague  この国立歌劇場は、もともとドイツのオペラを原語で上演することを目的に建設されたので、かつては新ドイツ劇場と呼ばれていた。1949年からはスメタナ劇場と呼ばれ、1990年代に入ってプラハ国民劇場の組織から離れ、1992年に独立してプラハ国立歌劇場と名称を変えた。1970年代に大規模改修を終えて、インターナショナルなオペラを上演する劇場となった。
 歌劇場の内装は比較的シンプルな馬蹄形の劇場で、ベージュを基調に金色の装飾でシックに飾られている。桟敷席の赤いカーテンがアクセントとなっており、豪華なシャンデリアも見ものである。二階の正面席は桟敷席ではなく、椅子席になっている。

 この歌劇場ではヴェルディ、プッチーニなどのイタリア・オペラからワーグナーなどのドイツものまで満遍なく、ほぼ毎日のように公演があるので、観光客にも人気がある。字幕は英語とチェコ語の両方が表示されている。

© State Opera Prague, Ondřej Kocourek © State Opera Prague, Ondřej Kocourek © State Opera Prague, Ondřej Kocourek© State Opera Prague, Ondřej Kocourek © State Opera Prague, Ondřej Kocourek

§チケット情報
 年末以外は、オペラで~1200CZK、バレエ~950CZKで購入可能。1年分を一度に発売するが、チケットは手配しやすい。
LinkIcon座席表(オペラ)LinkIcon座席表(バレエ)

LinkIcon公演スケジュール

エステート劇場

国民劇場

 

ミラノ

ミラノ・スカラ座 Teatro alla Scala

 2002年からの大改装も終了し、2004年に現在の歌劇場が新装オープンした。毎年シーズン・オープニングは12月7日の祝日、聖アンブロジウスの日と決まっている。この日はミラノの1年で最も華やかな日である。イタリア各地から上流階級が集い、世界中からオペラファンが終結する。この日は世界の劇場でもっとも入場料が高い。ちなみに2006年の初日に上演された「アイーダ」のチケットは平土間の席で2000EUR(約32万円)であった。オペラの総本山と言われる歌劇場である。
 毎日演目が替わるレパートリー制ではなく、一演目ごとの集中的な公演を行うスタジオーネ制を取り入れている。劇場に併設されているスカラ座博物館はスカラ座で使用されていた衣装などが展示されていて、とても興味深い。

 

ロンドン

英国ロイヤル・オペラ・ハウス Royal Opera House
(コヴェント・ガーデン歌劇場)

ロイヤル・オペラハウス外観Royal Opera Hoouse - © Rob Mooreロイヤル・オペラハウス内部Royal Opera House - © Will Pearson
















 もともと市場のあった、映画「マイ・フェア・レディ」の舞台としても有名なコヴェント・ガーデンの一角に建っていたので、コヴェント・ガーデン歌劇場とも呼ばれる。19世紀半ばの建物を2年かけて改修、1999年12月に新装オープンした。明るいガラス張り吹き抜けのホワイエがあり、カフェも充実している。
 この歌劇場はバレエも有名なので、バレエとオペラを交互に上演している。劇場内部は、赤と金を基調にした重厚な雰囲気だが、ふだんの服装はそんなにフォーマルではない。座席数は2200席。

§チケット情報
 チケットは、春、夏、秋、冬と4シーズンに分けて発売される。バレエ会員、オペラ会員になると、それぞれ先行予約が可能である。チケットは現地受け取りのみ。完売公演でも代理店での取り扱いが多いので、諦めずにご相談ください。

LinkIcon座席表(2011春公演)

LinkIcon公演スケジュール

イングリッシュ・ナショナル・オペラ English National Opera

 すべての上演を英語で行うというユニークな団体で、劇場はコヴェント・ガーデンにも近い、ロンドン・コリーシアムを使用している。この歌劇場が有名になったのは、ジョナサン・ミラー、デイヴィッド・バウントニー、デヴィッド・マックヴィカーといった、今世界的に活躍している演出家が、まずはこの歌劇場で斬新な舞台を創りあげ、評判を呼んだからである。

LinkIcon座席表

LinkIcon公演スケジュール

 

ニューヨーク

メトロポリタン歌劇場 Metropolitan Opera House

メトロポリタン・オペラ外観Metropolitan Opera ©Jonathan Ticler 1883年のオープン以来、世界一の経済力を誇るニューヨーカー達の音楽的欲求を満たすため、指揮者ではマーラー、トスカニーニなどヨーロッパから最高の音楽家たちが招かれた。1966年にリンカーン・センター内の新しいメトロポリタン・オペラハウスに移転。メトロポリタン・オペラハウスの正面玄関に掛かるニ幅の絵は新しいメトロポリタン・オペラハウスのオープニングを祝ってシャガールが描いたものである。天井は大シャンデリアがまばゆい光をはなっている。座席数3774席と、オペラハウスではおそらく最大規模を誇る。世界で最も贅沢なオペラが上演され続けている。

 オペラの上演は、月曜日から土曜日(昼と夜)まで、週7回の公演があり、日ごとに演目が替わるレパートリー制を採用している。9月~5月までがシーズン。

LinkIcon公演スケジュール

シャガールの絵 「音楽の祭典」
Metropolitan Opera ©Jonathan Ticler
シャガールの絵①シャガールの絵②

フロント・ロビー Metropolitan Opera ©Jonathan Ticlerフロント・ロビー Metropolitan Opera ©Jonathan Ticlerオーディトリウム・ステージオーディトリウム Metropolitan Opera ©Jonathan Ticlerオーディトリウム Metropolitan Opera ©Jonathan Ticler

少しずつ写真を追加していく予定ですので、お楽しみに・・・。

参考資料)
各歌劇場オフィシャルサイト
あらすじで読む名作オペラ50 世界文化社
一冊でわかるオペラガイド130選 山田治生他編著 成美堂出版
図説 イタリアの歌劇場 牧野宣彦著 河北書房新書
ベルリン・ドイツ・オペラ 吉田秀和/田宮堅二/山崎睦著 音楽之友社
ひとりでも行けるオペラ極楽ツアー 石戸谷結子著 朝日新聞出版

これらの書籍は、ムジーク・ライゼン オンラインショッピング にて販売しております。

お問い合わせ

利用規約


fujisan.co.jpへ

/~\Fujisan.co.jpで定期購読

 

モーストリー・クラシック

海外クラシック情報満載の月刊誌です。1冊1,000円ですが、内容はとても充実していて読み応えがあります。Fujisan.co.jpより定期購読するとややお得です。以下のオフィシャルサイトでは、過去のバックナンバーもより取り寄せられ、立ち読みも可能です。

モーストリー・クラシック
公式サイト

 

1冊から購入の場合は以下よりどうぞ

Amazonより購入